代替テキスト

親知らずの抜歯/口腔外科

oral surgery

親知らずの抜歯

親知らずのお悩み、まずは当院へご相談ください

埼玉県川越市で安心して親知らずの抜歯を行う為に患者様に知って頂きたい。親知らずは、生えてくる時期も生え方も人によって大きく異なる歯です。まっすぐきれいに生えてくる方もいらっしゃる一方で、斜めに傾いたり、歯ぐきの中に半分だけ埋まった状態で止まってしまうこともあります。そのため、年齢に関わらず「最近奥の方がずっと痛い」「腫れているような気がする」「たまにズキっとする」といった違和感を覚え、来院される患者様は多くいらっしゃいます。
特に、親知らずは一番奥にあるため、普段はご自身の目で状態を確認することが難しい歯です。「痛みはそこまで強くないから様子を見てもいいのかな」「周りの人が抜いたと言っていたけど、自分も抜くべきなのか分からない」と、判断に迷われる方も多く見受けられます。また、痛みが出たり引いたりを繰り返すケースもあり、忙しい毎日の中で受診のタイミングをつい後回しにしてしまい、結果的に症状が強くなる方もいらっしゃいます。

 

親知らずによる代表的な症状としては、
1.ズキズキする痛みが出たり引いたりする
2.歯ぐきが腫れて食事がしにくい
3.噛んだときに奥が当たって痛い
4.口が開きにくくなる
5.奥歯周辺に常に違和感がある
6.歯ブラシが届かず不潔になりやすい

といったものが挙げられます。

痛みの感じ方は人それぞれですが、特に「疲れがたまっているときだけ腫れる」「季節の変わり目に違和感が出る」というような、小さなサインが出ている場合でも、親知らずが原因となっている可能性があります。
また、親知らずは「抜いたほうがいいのか」「抜かなくても問題ないのか」の判断が難しく、インターネットの情報だけでは判断しにくい歯でもあります。まっすぐ生えて機能している場合には残した方が良いこともありますし、反対に、症状がなくても将来的にトラブルにつながるリスクが高い生え方をしている場合もあります。

 

みらくる歯科クリニック川越では、患者様お一人おひとりの親知らずの状態を丁寧に確認し、「今の状態で抜く必要があるのか」「しばらく経過を見ても問題ないのか」を、レントゲンやCTを用いた精密な診断を行いながらご説明いたします。
特に川越地域では、忙しい仕事や家事の合間に来院される方も多いため、無理なく治療のタイミングを決められるよう、患者様の生活背景に合わせたアドバイスを心がけています。

 

「痛みはあるけれど、抜歯は怖い」
「仕事が休めないのに、抜く必要があるのか知りたい」
「痛くないけれど気になるから、一度診てもらいたい」

 

そんなお気持ちの患者様でも、まずは“状態を知ること”から始めていただければ大丈夫です。
診察だけでも構いませんし、無理に抜歯をすすめることもありません。

親知らずは、放置すると周囲の歯を巻き込んでしまうこともある一方で、適切に判断すれば大きなトラブルを避けることができます。少しでも不安や気になる症状がある場合は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。丁寧にお話を伺い、患者様が安心して治療の選択ができるようサポートいたします。

 

親知らずとは

親知らずとは、一般的に17~30歳頃に生えてくる前歯から数えて8番目の歯のことをいいます。永久歯の中で一番最後に生えてくるためスペースがなく、横や斜めに傾いたり、骨の中に埋まったまま生えてこない場合があります。
このような親知らずは腫れたり隣の歯まで虫歯になることが多く、トラブルの原因になりがちですので、抜歯した方が良いでしょう。 当院にはCT装置がありますので、親知らずの大きさや埋まり方、神経までの距離を3次元的に把握してから抜歯するのでより安全に抜歯することができます。
抜いた後はよく冷やしましょう。

親知らずとは

親知らずを抜いた方がよいケース

親知らずは、すべての方に抜歯が必要というわけではありません。しかし、生え方や周囲の環境によっては、早めに抜いておくことで将来の大きなトラブルを未然に防げるケースがあります。ここでは、みらくる歯科クリニック川越でもご相談の多い「抜歯を検討したほうがよい親知らず」の特徴を、できるだけ分かりやすくご紹介します。

 

1. 痛みや腫れを繰り返している場合

親知らずに関するお悩みで最も多いのが、「痛み」と「腫れ」です。親知らずは、いちばん奥に位置していて歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすい構造をしています。そのため、歯ぐきに細菌が侵入しやすく、智歯周囲炎(ちししゅういえん)と呼ばれる炎症を引き起こしやすいのが特徴です。

「数日痛くて、また治まって…」というように波がある症状でも、実際には細菌感染を繰り返している状態で、悪化すると顔が腫れたり、口が開きにくくなったり、発熱をともなうこともあります。
痛みや腫れは、親知らずからのサインです。放置して自然に治ることは少なく、特に繰り返す場合は抜歯を検討したほうが安心です。

 

2. 横向き・半埋伏・水平埋伏など、生え方に問題がある場合

親知らずは、真上にすっと生えてくるとは限りません。多くの方が、
・横向きに倒れている(水平埋伏)
・一部だけ頭を出している(半埋伏)
・斜めに傾いて隣の歯に当たっている
・骨の中に深く埋まっている

といった複雑な生え方をしています。

 

こうした生え方の親知らずは、ブラッシングが非常に難しく、汚れや細菌がたまりやすい環境になります。特に半埋伏の親知らずは、歯ぐきとの隙間が細菌の温床になり、炎症を繰り返しやすいことが知られています。
さらに、横向きや水平に埋まっている親知らずは抜歯が難しいケースもあるため、若いうちに抜いておくほうが身体の負担が少なく済むことがあります。

 

3. 手前の歯を押して、歯並びや虫歯リスクを高めている場合

横向きや斜めに生えた親知らずは、手前の歯(第二大臼歯)を前方に押し続けることがあります。患者様ご自身では自覚しにくいのですが、
・前歯の歯並びが少しずつ乱れてきた
・以前より歯の重なりが気になる
・奥歯の噛み合わせが変わった気がする

といった変化を感じる方もいらっしゃいます。

 

また、親知らずが押しつける力によって、手前の歯の根が溶かされる(歯根吸収)症例も確認されています。この状態になると、親知らずだけでなく、健康だった手前の歯まで治療が必要になる場合があります。
さらに、親知らずと手前の歯との間は歯ブラシが届きにくく虫歯が非常にできやすい場所です。虫歯が大きくなってから見つかると、手前の歯の大掛かりな治療や最悪抜歯が必要になることもあり、親知らずが原因で他の歯を失うケースもゼロではありません。

大切な歯を守るためにも、手前の歯の状態に影響を与えている親知らずは早めの診断をおすすめします。

 

4. レントゲン・CTで嚢胞(のうほう)や影が見つかった場合

見た目では痛みがなくても、レントゲンやCTで親知らずの周囲に「黒い影」が映ることがあります。これは嚢胞と呼ばれ、歯の周囲に袋状の病変ができている状態です。
嚢胞は初期では症状がないことが多いため、患者様自身では気付きにくい厄介な病気です。進行すると骨を圧迫し、顎の骨が薄くなったり、腫れや痛みが出る場合があります。大きくなる前に処置することで、治療の負担を大きく減らせます。

 

親知らずを抜かなくてもよいケース

親知らずというと、「必ず抜くもの」「抜かないといずれ痛くなる」というイメージを持っている方が少なくありません。しかし、すべての親知らずが問題を起こすわけではなく、状態によっては無理に抜かずに経過観察を続けたほうが良いケースもあります。
実際、みらくる歯科クリニック川越にご来院される患者様の中には、「親知らずがあると聞くとすぐ抜かなければいけないと思っていた」という方も多くいらっしゃいます。ですが、診察してみると抜歯の必要がなく、そのまま自然な状態を保ち続けて問題なく過ごせる方も珍しくありません。
ここでは、医学的に「抜かなくてもよい」と判断されやすい親知らずについて、できるだけ分かりやすく解説いたします。

 

1. 正しくまっすぐ生えており、機能している場合

親知らずが真っすぐに生え、上下の噛み合わせも自然で、周囲の歯ぐきに腫れや痛みがない場合は、そのまま残しておいても問題ありません。

まっすぐ生えている親知らずは、

・歯ブラシが届きやすい
・食べかすが溜まりにくい
・手前の歯に負担をかけにくい
・噛む力を補い、噛み合わせに貢献することもある

といった利点があります。

 

日常的なケアがきちんと行える状態であれば、他の歯と同じように大切に使い続けることができます。「親知らず=抜歯」という固定概念にとらわれず、「問題なく使えているか」という視点が大切です。

 

2. 完全に埋まっていて、病変がない場合

親知らずは、歯ぐきの下に完全に埋まっている場合もあります。この状態を完全埋伏(かんぜんまいふく)と言い、レントゲンを撮らなければ存在が確認できないこともあります。

完全に埋まっている親知らずには、次のような特徴があります。

・外から細菌が入りにくい
・周囲の歯や噛み合わせに影響しにくい
・炎症を起こす可能性が低い

 

特に、レントゲンやCTで確認した際に、

・嚢胞(のうほう)
・影(病変)
・手前の歯の根の吸収
・骨への負担

といった異常がない場合には、無理に抜く必要はありません。

 

むしろ、深い位置にある親知らずを無症状のまま抜くと、手術の範囲が広くなり、腫れや痛みのリスクが高くなるケースもあります。そのため、あえて処置せず、定期的な検診で状態を確認するという選択が合理的な場合も多いのです。
みらくる歯科クリニック川越では、レントゲンだけでなく、必要に応じてCTで三次元的に位置を確認し、患者様の負担が最小限になるよう丁寧に判断しています。

 

3. 将来的にブリッジや移植に活用できる可能性がある場合

まっすぐで健康的な親知らずは、将来的に「治療用の歯」として活用できる可能性があります。

ブリッジの土台として利用できるケース

もし手前の大臼歯を失った場合、親知らずが残っていれば、その歯を支えとしてブリッジを作ることができます。
特に、親知らずがしっかりと骨に支えられ、噛む力にも耐えられる状態であれば、治療の選択肢を広げることにつながります。

 

移植歯(自家歯牙移植)として利用できるケース

虫歯や破折などで他の歯を抜かなければならなくなった時、親知らずをその場所に移植できる場合があります。
移植が成功すると、自分の歯として再び噛むことができ、インプラントや義歯(入れ歯)よりも自然な感覚で過ごせる可能性もあります。
もちろん、移植の可否は親知らずの大きさや形、移植先の状態、患者様の体質など様々な条件によって異なりますので、全ての方に適応するわけではありません。しかし「親知らずが将来の選択肢を残してくれる」という点は知っておいていただきたいポイントです。

 

親知らずを放置するとどうなる?将来のリスク

親知らずは、症状が軽いうちや「ときどき気になる程度」の段階では、つい後回しにしてしまいがちな歯です。しかし、親知らずは一度問題が起きると周囲の歯やお口全体に影響が広がりやすく、放置すればするほど治療が難しくなることがあります。
みらくる歯科クリニック川越でも、「もっと早く相談しておけばよかった」とお話しされる患者様が少なくありません。親知らずをそのままにしておくことで起こり得る代表的なリスクを、わかりやすくお伝えします。

 

1. 手前の歯(第二大臼歯)が虫歯・歯周病になりやすい

親知らずを放置すると、最もダメージを受けやすいのが「手前の歯」です。
特に、親知らずが横向きに生えていたり、半分だけ歯ぐきから出ている場合は、親知らずと手前の歯の間に汚れが溜まりやすく、歯ブラシでも届きにくい環境ができます。そのため、

・手前の歯の根元が虫歯になる
・歯ぐきだけが腫れる慢性的な歯周病になる
・知らないうちに歯の根が溶ける「歯根吸収」が起きる

といった深刻なトラブルが引き起こされることがあります。

 

特に手前の歯の虫歯は気づきにくく、痛みが出た時にはすでに大きな治療が必要になっているケースも珍しくありません。親知らずではなく“健康な歯”が犠牲になるのは避けたいところです。

 

2. 智歯周囲炎(ちししゅういえん)を繰り返す

親知らずまわりの歯ぐきが腫れて痛くなる「智歯周囲炎」は、親知らずのトラブルのなかでも最も多い症状です。

一度症状が出ると、

・歯ぐきが腫れる
・噛むと痛い
・口が開きづらくなる
・発熱することもある

といった状態が現れます。

 

智歯周囲炎の厄介なところは、「治ったように見えてもまた繰り返す」点です。痛み止めや抗菌薬で一時的に落ち着いても、根本的には親知らずの形や生え方に原因があるため、再発の可能性が高くなります。

繰り返す炎症を放置すると、炎症が広がり、頬・喉元・首にまで症状が及ぶこともあり、日常生活に支障をきたすケースもあります。

 

3. 歯並びが乱れる原因になることがある

親知らずが斜めや横向きに生えていると、手前の歯を少しずつ押し続けてしまうことがあります。

・前歯が重なってきた
・歯並びが以前よりガタガタしてきた
・噛み合わせの変化を感じる

といった変化が、時間をかけてゆっくり進行する場合があります。

 

特に、矯正治療を受けた経験のある患者様は、親知らずの影響で後戻りが起きることがあります。せっかく整えた歯並びが乱れる前に、早めのチェックが安心です。

 

4. 顎関節の違和感や噛み合わせの不調につながる

親知らずが変な方向に生えていると、噛み合わせが自然な位置からずれてしまうことがあります。すると、

・顎がカクカクする
・朝起きると顎が重い
・食事中に顎が疲れやすい
・口を開けると痛む

といった顎関節のトラブルにつながることがあります。

 

親知らず自身に痛みがなくても、噛み合わせのズレが蓄積すると、筋肉の緊張や身体の姿勢にも影響が及ぶ場合があります。

 

5. 口臭の悪化や、頬・歯ぐきを噛みやすくなる問題

親知らずの周囲に汚れが溜まりやすいと、細菌が増えることで口臭の原因になることがあります。特に半埋伏している親知らずは、歯ぐきのふちに穴のようなスペースができやすく、そこで細菌が繁殖しやすい構造をしています。
また、上下の親知らずの生えるタイミングがずれた場合、伸びてきた親知らずが頬や歯ぐきに当たり、口内炎のような痛みを繰り返すことがあります。気が付かないうちに頬の内側を噛んでしまう原因にもなり、日常生活の小さなストレスにもつながります。

 

抜歯前に必ず行う精密診断

親知らずの抜歯は、歯科治療の中でもとくに個人差が大きく、状態によって難易度が大きく変わる処置です。そのため、みらくる歯科クリニック川越では、抜歯を安全に行うために「事前の精密診断」を何よりも大切にしています。
親知らずの生え方は、まっすぐきれいに生えている方もいれば、横向き・斜め・深く埋まっているなど、人それぞれです。これらを正確に把握せずに処置を行うことは、患者様の負担を大きくしてしまう可能性があります。
当院で行っている精密診断の流れと、その意味についてわかりやすくご説明いたします。

 

1. パノラマX線で全体像を把握する

まず初めに行うのが、パノラマX線(お口全体のレントゲン)です。
パノラマX線では以下のような情報がわかります。

・親知らずの大まかな位置
・傾きや埋まり具合
・手前の歯への影響
・骨の状態
・周囲の歯列のバランス

 

親知らずは奥にあるため、肉眼だけでは生え方を正確に判断することは困難です。パノラマX線を撮影することで、抜歯の必要性や緊急度を判断したり、今後起こりうるリスクを見極めることができます。
特に「痛くないけれど気になっている」という患者様にとっては、今の状態を客観的に把握する大切な機会となります。

 

2. 必要に応じてCT撮影を実施(3Dで立体的に確認)

親知らずの生え方が複雑な場合や、神経に近い位置にあると判断した場合には、歯科用CT撮影を行います。
CTは通常のレントゲンとは異なり、以下のような三次元的な情報が得られます。

・親知らずの根の太さ・曲がり具合
・神経までの距離
・骨の厚み
・上顎洞(鼻の奥の空洞)との距離
・横向き・深い埋伏などの詳細な形状

 

特に下の親知らずは、太い神経(下歯槽神経)に近接していることが多く、距離がわずか数ミリというケースも珍しくありません。レントゲンだけでは見えづらい部分も、CTなら明確に把握でき、より安全な処置につながります。

 

3. 神経や上顎洞との位置関係をしっかり確認

親知らずの抜歯で注意しなければならないのが、重要な神経や上顎洞との距離です。

 

■ 下顎の場合:下歯槽神経との距離がポイント

下の親知らずは、根のすぐそばに「下歯槽神経」という太い神経が走っています。CTで神経との位置関係を正確に把握することで、

・術後のしびれ(感覚麻痺)のリスク
・抜歯方法(歯を分割するか否か)
・手術時間の目安

などを事前に予測できます。

 

■ 上顎の場合:上顎洞との距離を確認

上の親知らずは、鼻の奥にある空洞「上顎洞」に非常に近い場所にあります。生え方によっては、親知らずの根と上顎洞が接していることもあり、

・抜歯後に上顎洞と口腔がつながるリスク
・術後の鼻症状(上顎洞炎)の可能性

などを事前に注意する必要があります。
位置関係を事前にしっかり把握できることで、治療前から患者様に安心していただける環境を整えています。

 

4. 術前説明の徹底 ― 安心して治療を受けていただくために

みらくる歯科クリニック川越では、検査の結果をもとに、

・現在の親知らずの状態
・抜歯の必要性の有無
・抜歯が必要な場合の方法
・術中・術後の注意点
・予想される痛みや腫れ
・神経や上顎洞との位置関係によるリスク

 

これらを患者様にわかりやすく説明する時間を必ず設けています。
特に、親知らずの抜歯は不安を感じやすい治療です。
「どんな処置をされるのか分からない」という不安を少しでも減らせるよう、できる限り丁寧に説明し、納得していただいたうえで治療に進むよう心がけています。
無理に抜歯をすすめることはありませんし、逆に放置することで生じるリスクが明確な場合には、その理由も資料や画像をもとにしっかりお伝えします。

 

親知らず抜歯の流れ

親知らずの抜歯というと、「痛そう」「怖い」「どんなことをされるのかわからない」など、不安なお気持ちを抱いてご来院される患者様が多くいらっしゃいます。しかし、実際の治療の流れを事前に知っていただくことで、不安の多くは軽減できます。
みらくる歯科クリニック川越では、できる限り負担が少なく、安全に治療を受けていただくために、明確で丁寧な手順に沿って親知らずの抜歯を行います。ここでは、その一連の流れをできるだけわかりやすく説明いたします。

 

1. 麻酔 ― 痛みを抑えてリラックスしていただくために

抜歯の開始前に、まずは「表面麻酔」を塗布し、注射針を刺すときの刺激を可能な限り抑えます。その後、浸潤麻酔(局所麻酔)をゆっくりと時間をかけて行います。
麻酔の効果がしっかり出ているかどうかは、歯科医師が丁寧に確認しながら進めますので、ご安心ください。多くの患者様が「思っていたより痛くなかった」とお話されます。
痛みに対して不安の強い方には、恐怖心を軽減するためのペースや方法をご相談しながら調整することも可能です。

 

2. 歯肉(歯ぐき)の切開 ― 親知らずが見えるように整える

生え方がまっすぐで歯がそのまま見えている場合は切開が不要なケースもありますが、横向きや半埋伏の親知らずの場合は、歯ぐきを少し切開して歯を露出させる必要があります。
切開と聞くと不安に感じられるかもしれませんが、麻酔が効いているため痛みは感じにくく、処置は数分で終わります。歯を確認しやすい状態にすることで、周囲の骨や神経に触れないよう、より安全に抜歯を進められます。

 

3. 歯の分割(必要に応じて) ― 負担を減らすための大切な工程

親知らずは、根が曲がっていたり、太かったり、骨に埋もれていたりと、個性の強い歯です。そのため、安全に抜くためには「歯の頭だけ」「根の部分だけ」というように、分割して取り出す方法を選択する場合があります。

これは決して大げさな処置ではなく、
・神経に負担をかけない
・骨へのダメージを最小限に抑える
・抜歯後の腫れや痛みを軽減する
・手術時間を短縮する

といった目的のために非常に有効な手技です。
みらくる歯科クリニック川越でも、必要な場合のみ慎重に行い、無駄な負担がかからないよう細心の注意を払っています。

 

4. 親知らずの抜歯 ― 実際に歯をとり出す工程

歯ぐきの切開や分割が済んだら、親知らずをゆっくりと持ち上げるようにして取り出します。力任せに引き抜くのではなく、周囲の骨や神経に負担をかけないよう、慎重にアプローチしていきます。
抜歯そのものは、歯の状態によって数分から数十秒程度で終わる場合もあります。患者様からは「いつ抜いたのかわからなかった」とお話いただくことも少なくありません。

 

5. 縫合・止血 ― 傷口を守り、治癒を促進させる

抜歯が終わると、必要に応じて歯ぐきを糸で縫い合わせます。縫合することで傷口が安定し、治りが早くなるだけでなく、感染のリスクも下げることができます。
また、ガーゼを噛んで圧迫止血を行い、しっかりと血が止まったことを確認してからお帰りいただきます。縫合に使う糸は、数日〜1週間ほどで除去します。

 

6. 術後の注意点・処方 ― 安心して過ごしていただくために

抜歯後は、しばらく麻酔が効いている状態が続きます。誤って頬や舌を噛んでしまわないよう注意が必要です。また、当日は激しい運動や飲酒、長時間の入浴など、血流が増える行為は控えていただくことをお願いしています。

当院では、必要に応じて、
・痛み止め
・抗菌薬
・うがい薬

などを処方し、炎症を抑えて安心してお過ごしいただけるようサポートします。
腫れや痛みは数日〜1週間程度で落ち着くことが多いですが、症状には個人差があります。気になる変化があれば、遠慮なくご連絡ください。

 

親知らずの抜歯に伴うリスクと対策

親知らずの抜歯は、他の歯の治療に比べて「不安を感じやすい処置」と言われています。特に、インターネット上ではさまざまな情報が飛び交っているため、どれが正しいのか判断しづらく、余計に心配が大きくなるという患者様も少なくありません。
みらくる歯科クリニック川越では、親知らずの抜歯を安全に行うために、事前の画像診断・術前の説明・術後の管理まで、丁寧な対応を心がけています。
ここでは、親知らずの抜歯に伴う主なリスクと、当院で行っているリスク低減の取り組みについてご説明します。

 

1. 痛み・腫れ ― 親知らずの抜歯では比較的よく見られる症状

親知らずの抜歯後、数日間は痛みや腫れを感じることがあります。これは治癒の過程で自然に起こるもので、ほとんどの方が1週間以内に落ち着きます。症状の程度は、

・親知らずの生え方
・骨の硬さ
・手術の難易度
・体調

などによって個人差があります。
※当院では必要に応じて痛み止め・抗菌薬を処方し、腫れや痛みができるだけ軽く済むよう配慮しています。
また、術後は患部を冷やしすぎないこと、飲酒や激しい運動を避けることなど、腫れを抑えるための生活アドバイスも丁寧にお伝えしています。

 

2. 感覚麻痺(下顎の神経) ― 神経の位置を事前に確認することが重要

下の親知らずは、すぐ近くに「下歯槽神経(かしそうしんけい)」という太い神経が通っています。
そのため、まれに術後に下唇や顎先にしびれ(感覚の鈍さ)が出ることがあります。
多くは一時的で、数週間〜数ヶ月かけて回復しますが、完全なリスクゼロにすることはどの医療機関でもできません。

 

しかし、みらくる歯科クリニック川越では、
・CTで事前に神経との距離を立体的に把握
・神経に触れないよう、分割抜歯などの方法を選択
・強引に力をかけず、丁寧に時間をかけて抜歯

といった対策により、神経への負担を大きく減らすことができます。

 

「神経に近いと言われて不安」という患者様も安心していただけるよう、術前にしっかりと説明を行い、納得していただいてから治療に進みます。

 

3. 上顎洞との交通(上の親知らずの場合) ― 上顎特有のリスク

上の親知らずは、鼻の奥にある空洞「上顎洞(じょうがくどう)」と非常に近い位置にあります。生え方によっては、抜歯後に口腔と上顎洞がつながること(交通)が起こる可能性があります。

その場合、
・うがいをすると鼻に水が抜ける
・風邪のような症状が続く
・上顎洞炎(いわゆる蓄膿症)のリスク

などが起こることがあります。

 

当院では、CTによって上顎洞との距離を事前に確認し、距離が近い場合は特に慎重に処置を行います。万が一交通が起きた場合も、適切な閉鎖処置や術後管理を行うことで、ほとんどが問題なく治癒します。

 

4. 術後感染 ― 正しいケアで予防できます

親知らずの抜歯後は、まれに患部に細菌が入り、感染が起こることがあります。症状としては、
・強い痛みが続く
・膿が出る
・口臭が強くなる
・発熱

などが挙げられます。
感染の多くは、「傷口を過度に触る」「うがいをしすぎる」「清掃が不十分」といった原因から起こります。

 

そのため、当院では術後にお渡しする説明書をもとに、
・過度なうがいを避ける
・指や舌で傷口を触らない
・指示された薬をしっかり飲む

など、シンプルで効果的な感染予防方法を丁寧にお伝えしています。
もし術後に気になる症状があれば、早めにご連絡いただければすぐに対応いたします。

 

5. 当院のリスク低減の取り組み(熟練した術者・CT活用など)

みらくる歯科クリニック川越では、安全な抜歯のために以下の取り組みを行っています。

■ 1. 経験豊富な術者が担当

親知らずは症例によって難易度が大きく異なります。当院では、親知らずの抜歯を数多く経験してきた歯科医師が対応し、個々の状態に応じた適切な処置を行っています。

 

■ 2. 事前のパノラマ・CT撮影による精密診断

画像診断を徹底し、神経・骨・上顎洞との位置関係を事前に把握したうえで治療計画を立てています。

 

■ 3. 無理に引っ張らず、歯を分割しながら丁寧に抜歯

周囲の組織に負担をかけないよう、患者様の体へのダメージを最小限に抑える方法を選択します。

 

■ 4. 術後のフォローを徹底

痛み・腫れ・感染などが起きた際にすぐ対応できるよう、術後の経過確認も丁寧に行っています。

親知らずで不安がある方は、決して一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。「相談だけ」でももちろん大丈夫です。

 

口腔外科

口腔外科とは?

口腔外科は、「歯」だけでなく、歯ぐき・舌・頬・顎の骨・神経・関節といった、お口を構成する広い範囲のトラブルに対して外科的治療を行う診療科目です。

例えば、次のような症状が対象となります。
・親知らずがうずく・腫れて痛い
・顎がカクカク鳴る、口が開きづらい
・口内にできもの・白いできものがある
・ぶつけて歯が割れた、抜けた
・歯ぐきの中に歯が埋まっている
・慢性的に口が開きづらい・顎関節の不調が続く

“外科”と聞くと大掛かりな手術を想像される方も多いですが、実際には小さな処置や切開で改善できるケースも多数あります。まずは気軽にご相談いただくことが、重症化を防ぐ第一歩です。

口腔外科とは

 

みらくる歯科クリニック川越で対応できる口腔外科処置

1.親知らずの抜歯

腫れて痛む親知らず、横向きに生えている親知らずなど、さまざまなケースに対応。
CT診断をもとに、神経の位置を把握しながら安全に抜歯します。

 

2.顎関節症の診断・治療

口が開かない、顎が鳴る、違和感が続くといった症状に対し、噛み合わせや生活習慣も含めて総合的に診断します。

 

3.口内のできもの・粘膜のトラブル

治りにくい白いできもの、血豆のような腫れ、口内炎が長引く場合は早めのチェックが安心です。

 

4.外傷(ケガ)によるトラブル

転んで歯をぶつけた、歯が折れた、歯ぐきが切れたといった場合も迅速に対応します。

 

5.埋伏歯(埋まっている歯)の処置

永久歯が正常に生えてこない場合や、矯正治療に伴う外科処置にも対応します。

 

口腔外科は「早めの相談」が何より大切です

口の中のトラブルは、痛みが出る頃には症状が進んでいることも多くあります。
特に親知らずや顎のトラブルは、自然に治るものではありません。

「なんとなく気になる…」
「痛いわけではないけれど違和感が続く」
そんな小さな変化のうちに受診いただくことで、治療の選択肢も広がり、痛みや腫れを伴うリスクも大幅に減らすことができます。

顎関節症

顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節周りの何らかの原因で、顎が鳴ったり、痛みや口が開かないなどの機能低下が起きることを言います。肩こり・頭痛・難聴・めまい・食欲不振などの症状が出てくる場合もあり、生活に支障をきたします。
生活習慣病的な部分が大きいため、歯ぎしりや偏咀嚼などの悪習癖を取り除くなど、患者自身が行うセルフケアが治療の中心となります。
その他には薬物療法、原因となる噛み合わせの矯正、関節腔内を洗浄、内視鏡下での外科的手術などの方法によって治療を行うこともあります。

顎関節症とは

顎が痛い・口が開きにくい…そんなお悩みは、みらくる歯科クリニック川越へ

─ 埼玉・川越エリアで顎関節症に悩む方へ ─

「朝起きると顎がだるい」「口を開けるとカクッと音がする」「硬いものを噛むと痛みが走る」。
こうした症状は、日常のちょっとした不調のように見えて、実は 顎関節症(がくかんせつしょう)の代表的なサインです。
顎関節は、耳のすぐ前にあるわずか数センチの小さな関節ですが、食事・会話・表情づくりなど、日々の生活のほとんどに関わる大切な部位です。そのため、症状を放置すると、顎だけでなく頭痛・肩こり・姿勢の悪化など、全身の不調につながることもあります。
当院では、原因を丁寧に見極め、患者様の日常生活に合わせた治療計画を大切にしています。「どこで相談すれば良いのかわからない」と感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。

顎関節症の原因はひとつではありません

顎関節症は、複合的な要因が絡み合って起こる“生活習慣病”の側面があります。
よくみられる原因として次のようなものが挙げられます。

・食いしばり・歯ぎしりの癖

睡眠中や集中している時に無意識で力が入り、顎の筋肉や関節に負担がかかります。

・噛み合わせの乱れ

歯のすり減り、詰め物・被せ物の高さのずれ、歯並びの影響などで関節に過度な負担がかかることがあります。

・ストレスによる筋緊張

精神的な緊張は顎の筋肉にも影響を与え、口を動かすたびに痛みが出やすくなります。

・頬杖や片側で噛む癖

左右どちらかに偏りが続くと、顎関節のバランスが崩れやすくなります。

症状が似ていても、原因は患者様ごとに異なります。
そのため、当院ではまず 丁寧な問診・触診・レントゲン・必要に応じてCTを用いた精査を行い、根本的な原因を一緒に探っていきます。

ホームページ運営について

みらくる歯科クリニック川越では、各分野の専門知識を備えた歯科医師が監修し、ホームページを通じて信頼できる医療情報の提供に努めます。また、川越市川越駅の歯医者・歯科として安心して治療を受けていただけるよう、正確な情報発信に努めています。