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入れ歯・義歯

Dentures

入れ歯とは

入れ歯とは

入れ歯(義歯)とは、虫歯や歯周病、外傷などによって失ってしまった歯の機能や見た目を補うための治療法です。歯を失うと、噛む力の低下や発音のしづらさ、顔の輪郭の変化など、生活の質に大きな影響を及ぼします。埼玉県入れ歯のお悩み相談外来では、そうした不便を解消し、再び快適に噛めるお口の環境を取り戻すための手段のひとつです。

当院の入れ歯治療

金属の留め金(クラスプ)が目立つため、見た目を気にされる方にはノンクラスプデンチャーをご用意しております。

口腔内の状況によってはお勧めできない場合もあります。詳しくはご相談ください。

入れ歯

このようなお悩みはありませんか?

このようなお悩みはありませんか?

入れ歯を使用している方の中には、次のようなお悩みを感じている方も少なくありません。
ひとつでも当てはまる場合は、入れ歯が合っていないサインかもしれません。

1.入れ歯を装着すると痛みや違和感がある

入れ歯の内側が歯ぐきに強く当たっている、もしくは噛み合わせが合っていない可能性があります。

2.食事中にしっかり噛めない・ものが挟まりやすい

入れ歯のフィット感や噛み合わせのバランスが崩れていると、噛む力がうまく伝わらず、食事が楽しめなくなってしまいます。

3.入れ歯が外れやすく、安定しない

顎の骨や歯ぐきの形が変化している、または吸着が不十分なことが原因として考えられます。

4.話しづらく、発音がしにくい

特に新しい入れ歯に慣れるまでは、舌の動きや口の中の感覚が変わり、話しにくさを感じることがあります。

5.見た目が気になる・自然に見えない

歯の色や形、入れ歯の厚み、金属のバネが目立つなど、審美的な面でお悩みを抱える方もいらっしゃいます。

6.入れ歯から不快なニオイがする

汚れや細菌が入れ歯に付着している場合、ニオイの原因となります。お手入れ方法の見直しが必要です。

7.頬や舌を噛んでしまう・口内炎ができやすい

入れ歯がわずかにズレていることで粘膜を傷つけてしまうことがあります。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

歯を失った際の主な治療法には「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」があります。 それぞれの治療法には特徴やメリット・デメリットがあり、患者様の状態や希望に応じて最適な方法が異なります。
ここでは、7つの観点から3つの治療法の違いを詳しく見ていきましょう。

 

① 施術方法の違い

インプラント

顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込む外科手術が必要です。
歯ぐきを切開し、骨に穴を開けてインプラント体を埋入します。
骨の量が不足している場合には、骨を増やす「骨造成」などの追加手術が必要になることもあります。
ただし、ブリッジのように健康な歯を削る必要はありません。

ブリッジ

両隣の健康な歯を土台として削り、その上から連結した人工歯をかぶせる治療です。
外科手術は不要ですが、健康な歯を削るという大きなデメリットがあります。

入れ歯

歯ぐきや顎の形に合わせて入れ歯を製作し、部分入れ歯の場合は金属のバネなどで固定します。
手術の必要はありませんが、装着時に違和感を感じる方もいます。

※ポイント:インプラントは「外科手術が必要」、ブリッジと入れ歯は「手術不要」という点が大きな違いです。

② 審美性(見た目)の違い

インプラント

人工歯が直接歯ぐきから生えているように見え、天然歯とほとんど区別がつかない自然な仕上がりです。
金属部分が見えることもなく、審美性に優れています。

ブリッジ

保険適用内の素材(レジン)では多少の色調の違いが出ることがありますが、セラミックなど保険適用外の素材を選べば、天然歯に近い色や透明感を再現できます。

入れ歯

保険診療の部分入れ歯では、金属のバネ(クラスプ)が見えてしまうことがあり、見た目が気になるという方も少なくありません。ただし、自費診療の「ノンクラスプデンチャー」など、金属が見えないタイプも選択可能です。

※ポイント:見た目の自然さを重視するなら、インプラントが最も優れています。

③ 機能面の違い

インプラント

顎の骨にしっかり固定されるため、咀嚼力・発音ともに天然歯に非常に近い機能性を発揮します。硬いものでも違和感なく噛めるのが大きな特徴です。

ブリッジ

ある程度しっかり噛むことができますが、土台となる歯に負担がかかるため、長期的にみると噛み合わせや支台歯の寿命に影響することがあります。

入れ歯

装着に慣れるまで噛みづらさや発音のしにくさを感じることがあります。特に総入れ歯の場合、吸着が弱いと動いてしまうこともあります。

※ポイント:機能面でもインプラントが最も優れ、ブリッジが続き、入れ歯はサポート的な位置づけとなります。

④ 健康面への影響

インプラント

周囲の歯を削らず、顎の骨に直接固定されるため、健康な歯への負担がありません。ただし、清掃が不十分だと「インプラント周囲炎」という炎症を起こすことがあるため、定期的なメンテナンスが重要です。

ブリッジ

健康な歯を削る必要があり、支えとなる歯に強い負担がかかります。噛む力によって歯根や歯槽骨が吸収されやすくなる場合もあります。

入れ歯

部分入れ歯では、バネをかけた歯に負担が集中しやすく、長期的に支えの歯の動揺や骨の吸収を引き起こすことがあります。

※ポイント:健康な歯を守りたい方には、インプラントがより有利な選択といえます。

⑤ 治療期間と通院回数

インプラント

骨とインプラント体が結合する「治癒期間」が必要なため、数か月を要する場合があります。ただし、治療が完了すれば長期的な安定が得られます。

ブリッジ

一般的には2〜3回の通院で完了することが多く、治療期間は短めです。

入れ歯

型取りから調整までの工程があり、通院は数回必要ですが、インプラントよりは短期間で完成します。

⑥ 費用の違い

インプラント

自費診療となり費用は高額ですが、長期間使用できる耐久性と機能性があります。

ブリッジ

保険診療と自費診療の両方に対応可能。選ぶ素材によって費用が大きく変わります。

入れ歯

保険診療の範囲でも作製できるため、比較的低コストで始められます。

⑦ メンテナンスのしやすさ

インプラント

天然歯と同様に毎日のブラッシングと定期的な歯科検診が必要です。正しくケアすれば、10年以上使用できるケースも珍しくありません。

ブリッジ

支えとなる歯の根元や隙間に汚れが溜まりやすいため、専用ブラシでの清掃が大切です。

入れ歯

取り外して洗浄する必要があります。専用ブラシや洗浄剤を使って清潔に保ちましょう。

観点 インプラント ブリッジ 入れ歯
外科手術 必要 不要 不要
審美性 ◎ 非常に自然 ○ 素材により異なる △ バネが見えることも
噛む力 ◎ 天然歯に近い ○ 比較的しっかり噛める △ 咀嚼力が弱い
健康面への影響 ◎ 健康な歯を削らない △ 支台歯に負担 △ 骨吸収のリスクあり
治療期間 長め 短い 中程度
費用 高額(自費) 中程度(保険・自費) 低価格(保険対応)
メンテナンス 定期検診が重要 専用ブラシで清掃 洗浄剤・ブラシで管理

入れ歯のメリット・デメリット

入れ歯のメリット・デメリット

入れ歯のメリット

入れ歯には、「歯を補うための手段」というだけでなく、日常生活を快適に過ごすための多くの利点があります。 ここでは、入れ歯を選択する際に知っておきたい6つの主なメリットをご紹介します。

1.残っている歯への負担が少ない

ブリッジ治療では、失った歯の両隣の歯を削って支える必要がありますが、入れ歯は基本的に残っている歯をほとんど削ることなく装着できます。そのため、健康な歯へのダメージを最小限に抑えることができます。

2.インプラントよりも費用を抑えられる

インプラントは外科的な手術や高価な材料を必要としますが、入れ歯は比較的費用を抑えて治療を受けられる点が大きな魅力です。経済的な負担が少ないため、多くの方に選ばれています。

3.治療期間が短い

入れ歯は、型取りから完成までの期間が比較的短く、早ければ数週間で装着が可能です。長期間の通院や治療を避けたい方にも適しています。

4.外科的な手術が不要

インプラントのような外科手術は必要なく、身体への負担が少ないのが特徴です。全身疾患をお持ちの方やご高齢の方でも、安心して治療を受けていただけます。

5.複数の欠損歯も1つの入れ歯で対応できる

歯を1本だけ失った場合から、複数の歯を失った場合まで、入れ歯1つでまとめて補うことができます。お口全体のバランスを整えながら、自然な噛み合わせを取り戻すことができます。

6.しっかり噛めて見た目も自然なタイプも選べる

最近では、目立ちにくくフィット感の良い入れ歯や、しっかり噛める高精度タイプなど、素材やデザインの選択肢が広がっています。見た目にも自然で、口元に自信を取り戻すことができます。

入れ歯のデメリット

入れ歯には多くのメリットがある一方で、使用する際に注意すべき点やデメリットも存在します。
治療を検討する際には、利点だけでなくこうした側面も理解しておくことで、より満足度の高い治療につながります。

1.残っている歯のお手入れが大切です(部分入れ歯の場合)

部分入れ歯を使用する場合、支えとなる残存歯に食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。
放置するとむし歯や歯周病を招くことがあり、入れ歯の安定にも影響します。 そのため、入れ歯だけでなく残っている天然歯のケアを丁寧に行うことが大切です。歯ブラシや義歯専用ブラシ、洗浄剤を併用し、清潔な状態を保ちましょう。

2.装着初期は違和感を感じやすい(総入れ歯の場合)

総入れ歯は、歯ぐき全体を覆うように装着するため、初めのうちは「厚みが気になる」「話しづらい」などの違和感を感じる方もいます。
しかし、これはほとんどの方が通る自然な過程であり、時間の経過とともにお口が慣れていきます。必要に応じて微調整を行うことで、快適に使用できるようになります。

3.会話や食事に慣れるまで時間がかかることも

入れ歯を装着してすぐは、発音がしづらかったり、硬いものが噛みにくかったりすることがあります。
しかし、適切に調整を重ねることで徐々に自然に話せるようになり、食事もスムーズに楽しめるようになります。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い

入れ歯には、大きく分けて「保険診療で作る入れ歯」と「自費診療で作る入れ歯」があります。 どちらも失った歯の機能を補うという目的は同じですが、使用できる素材や仕上がり、快適さに大きな違いがあります。

保険の入れ歯について

保険診療で作る入れ歯は、厚みのある「レジン(プラスチック樹脂)」という素材でできています。人工歯を支える床の部分もレジン製で、歯に固定するバネ(クラスプ)は金属製と決められています。使用できる素材や構造が国の保険制度で定められているため、費用を抑えて作製できるのが大きな特徴です。
ただし、素材の性質上どうしても厚みが出やすく、熱や味を感じにくいという面があり、 強度や装着感、見た目の自然さでは自費の入れ歯に劣る場合があります。

自費の入れ歯について

自費診療の入れ歯は、使用できる素材や構造に制限がなく、一人ひとりの希望やお口の状態に合わせてオーダーメイドで製作できる点が特徴です。

たとえば、
1.金属床義歯:強度が高く、薄く仕上げられるため違和感が少ない
2.ノンクラスプデンチャー:金属のバネを使わず見た目が自然
3.シリコーン義歯:柔らかく、歯ぐきへの負担を軽減

など、審美性・快適性・耐久性を兼ね備えたタイプを選ぶことができます。
また、熱伝導性の高い金属床を使用することで、食事の温度を自然に感じられるなど、「より自然な噛み心地」や「装着感の軽さ」を重視する方にもおすすめです。

入れ歯の種類

入れ歯は大きく「総入れ歯」と「部分入れ歯」に分けることができます。

総入れ歯

総入れ歯

すべての歯を失ってしまった場合に使う入れ歯です。顎の裏面も覆うような大きな入れ歯のことを指します。すべての歯を人工歯によって補います。

部分入れ歯

部分入れ歯

歯を失った部分にのみ使用する入れ歯です。歯が1本でも残っていれば、部分入れ歯を作ることになります。残っている健康な歯を利用して入れ歯を固定します。

入れ歯の材質

ノンクラスプ・デンチャー

従来の入れ歯にあったような金属のバネがなく、半透明の材質なので装着しているように見えず、目立たない入れ歯です。硬くないため心地よく装着していただけます。また、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心して使用していただけます。自費診療(保険外診療)による入れ歯です。
※リスク:過度な衝撃や噛み合わせによっては壊れることがあります。

ノンクラスプ・デンチャー

金属床義歯

歯ぐきに触れる部分が金属で作られている入れ歯です。金属にすることで入れ歯を薄くすることができるので、保険適用の入れ歯よりも喋りやすかったり、食べ物の温度も伝わりやすく、おいしく食事ができます。金属なので耐久性に優れており、残っている歯への影響も少ないです。自費診療(保険外診療)による入れ歯です。
※ リスク:金属という性質上、破損した場合は補修が困難です。

金属床義歯

レジン床義歯

歯ぐきに触れる部分がレジン(プラスチック)で作られた保険適用の入れ歯です。食べ物の熱さや冷たさに対する熱伝導が悪く、強度を保つために厚く、大きめに作らなければならないので違和感があったり、喋りにくいという難点があります。しかし、保険適用なので安価で、ほとんどの症例で使用できるといったメリットがあります。

レジン床義歯

入れ歯を“よりに噛める”ようにする治療

~ロケーターアタッチメント・All-on-4/All-on-6という新しい選択~

入れ歯を使っていて、「外れやすい」「噛みにくい」「話しづらい」と感じたことはありませんか?
従来の入れ歯は歯ぐきの粘膜に吸着させて固定しますが、どうしても動いてしまったり、食事中に外れる不安を抱える方も少なくありません。
そんなお悩みを解消し、“しっかり噛める入れ歯”を実現するために誕生したのが、インプラントを併用した入れ歯治療です。
みらくる歯科クリニック川越では、なかでも「ロケーターアタッチメント」と「All-on-4/All-on-6」という2つの治療方法に対応しています。

ロケーターアタッチメントとは

ロケーターアタッチメントとは

ロケーターアタッチメントは、インプラントを数本埋め込み、その上に入れ歯を固定するシステムです。
入れ歯の内側とインプラントの頭部に“スナップ式”の装置を取り付け、「カチッ」とはめ込むことで、しっかり安定します。

通常の入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がほとんどなく、強く噛んでも外れにくいため、ステーキやリンゴなどの硬い食べ物も自然に噛むことができます。

また、取り外しができるため清掃もしやすく、メンテナンス性にも優れているのが大きな特長です。
保険の入れ歯では得られなかった「安定性」と「快適さ」を両立できる治療法といえます。

こんな方におすすめです

1.現在の入れ歯が合わず、すぐ外れてしまう
2.食事中に動く・痛い・噛めない
3.インプラントに興味はあるが、すべてを固定式にするのは不安
4.入れ歯を快適にしたいが、費用を抑えたい

ロケーターアタッチメントは、インプラント2~4本程度の埋入で済むことが多く、外科的負担を抑えながら高い効果を得られるバランスの良い治療法です。

All-on-4/All-on-6とは

All-on-4/All-on-6とは

「All-on-4(オールオンフォー)」および「All-on-6(オールオンシックス)」は、全ての歯を失った方のための固定式インプラント治療です。
従来であれば10本以上のインプラントが必要だった全顎治療を、わずか4本または6本のインプラントでしっかり支えることができます。

この治療の大きな特徴は、手術当日に仮の歯を装着できる場合があること。つまり、「手術したその日に食事ができる」ケースもあるのです。

All-on-4/6は入れ歯のように取り外す必要がなく、見た目・噛み心地ともにほぼ天然歯と変わりません。特に、長年入れ歯で不自由を感じていた方にとっては、「噛める」「話せる」「笑える」喜びを再び取り戻す治療といえるでしょう。

こんな方におすすめです

1.総入れ歯の不快感やズレに悩んでいる
2.しっかり固定された歯で食事を楽しみたい
3.審美性の高い治療を受けたい
4.手術の負担をできるだけ少なくしたい

All-on-4/All-on-6は、骨の少ない方でも治療できるケースが多く、患者様の身体的・経済的負担を軽減しながら、美しく機能的な口元を再構築できる画期的な方法です。

 

入れ歯の「不便さ」をあきらめないで

「入れ歯だから仕方がない」と思って我慢している方も多いかもしれません。
しかし、現在はインプラント技術の進歩により、“入れ歯でもしっかり噛める時代”になっています。

みらくる歯科クリニック川越では、経験豊富な歯科医師がお口全体の状態を精密に診査・診断し、患者様の生活スタイル・希望・骨の状態に合わせた最適なプランをご提案いたします。

「今の入れ歯が合わない」「もっと快適に食事をしたい」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
“噛める”喜びを取り戻す第一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。

入れ歯治療の流れ

入れ歯治療の流れ

① 相談・治療計画

まずはカウンセリングとお口全体の診査を行います。残っている歯や歯ぐきの状態、顎の骨の形、噛み合わせ、現在お使いの入れ歯の具合などを丁寧に確認します。必要に応じてレントゲン撮影も行い、治療の選択肢(種類・特徴・費用の目安・通院回数や期間)をわかりやすくご説明します。患者さまのご希望を伺い、内容にご納得いただいてから治療を始めます。

② 精密な型取り(精密印象)

患者さま専用に作製したトレーを用いて、歯ぐきや頬・舌の動きまで反映できる精密な型取りを行います。お口に合う入れ歯を実現するための要となる工程で、噛み心地や装着感に大きく影響します。

③ 咬合採得(こうごうさいとく)

入れ歯の高さや上下の顎の位置関係、前歯の見え方・発音時のバランスなどを記録します。お顔立ちとの調和も確認しながら、将来の噛み合わせが安定するように数値だけでなく感覚面も含めて丁寧に調整します。

④ 仮の歯並びの試適(仮排列・ワックス試適)

完成前に、仮の材料で並べた歯を実際にお口に合わせ、見た目・発音・噛み合わせをチェックします。歯の色味や形、並び方、唇とのバランスなどを一緒に確認し、気になる点があればこの段階で修正します。ここでの微調整が、完成後の満足度につながります。

⑤ 完成・装着・調整

完成した入れ歯を装着し、当日の痛みの有無や当たり、発音、噛み合わせを細かく確認して必要に応じて調整します。着脱方法やお手入れの仕方、保管のコツなども丁寧にご案内します。装着初期は違和感を覚えることがありますが、数回の微調整で馴染んでいくケースが多いです。

⑥ フォローアップ(慣らし期間と定期チェック)

使用開始後しばらくは、噛み癖や粘膜の状態に合わせて調整を行います。快適に長くお使いいただくため、定期的なメインテナンスや残っている歯・歯ぐきのケアも大切です。気になる点が出た場合は我慢せず、早めにご相談ください。
※通院回数や治療期間は、お口の状態や入れ歯の種類によって異なります。

入れ歯安定剤について

入れ歯安定剤について

入れ歯安定剤とは、入れ歯をお口の中でしっかり固定し、外れにくくするために使用する補助アイテムです。入れ歯が動いて食事がしづらいときや、会話の際に外れそうで不安な場合に、一時的なサポートとして役立ちます。正しく使えばとても便利なものですが、誤った使用法を続けるとお口のトラブルを招くこともあります。

たとえば、安定剤を厚く塗りすぎると入れ歯の位置がずれてしまい、歯ぐきを圧迫して痛みや炎症の原因になることがあります。また、入れ歯の裏側に残った安定剤をきれいに落とさず放置すると、細菌が繁殖し、口臭や粘膜の炎症を起こすリスクも高まります。さらに、合わない入れ歯を無理に使い続けることで、顎の骨が少しずつ吸収され、将来的に入れ歯がさらに合わなくなってしまう場合もあります。

本来、入れ歯がしっかりとお口にフィットしている状態であれば、安定剤は必要ありません。もし「最近入れ歯が動く」「外れやすくなった」と感じる場合は、入れ歯が合わなくなってきているサインかもしれません。そのようなときは、市販の安定剤でごまかす前に、まずは歯科医院でのチェックをおすすめします。

入れ歯のお手入れ方法

入れ歯のお手入れ方法

入れ歯も天然の歯と同じように、毎日の食事で食べかすや歯垢が付着します。 そのまま放置すると、口臭や口内炎、さらには歯ぐきの炎症などの原因になることがあります。
快適に長く使っていただくためには、毎日の正しいお手入れがとても大切です。
ここでは、入れ歯を清潔に保つための基本的なケア方法をわかりやすくご紹介します。

① 流水下で優しくブラッシング

入れ歯を清掃する際は、まず洗面器やシンクに水を張った状態で行うのがおすすめです。
これは、うっかり手を滑らせて入れ歯を落とした際に、破損を防ぐためです。
流水を流しながら、入れ歯専用ブラシを使って丁寧に磨きましょう。
歯と歯の間、裏側のくぼみ、金属の部分など、汚れが残りやすい箇所は特に念入りに清掃します。

② 歯磨き粉は使わないで!

歯磨き粉には研磨剤が含まれているものが多く、入れ歯の表面を傷つけてしまうことがあります。
その細かな傷に細菌が入り込むと、ヌメリやニオイの原因になってしまうため注意が必要です。
入れ歯を磨くときは、必ず入れ歯専用のブラシと水のみで行うようにしましょう。

③ 入れ歯洗浄剤で清潔を保つ

ブラシだけでは落としきれない目に見えない汚れや菌を除去するため、1日1回は入れ歯洗浄剤に浸け置きすることをおすすめします。
特に就寝前に行うと、翌朝には清潔な状態で使用できます。
※その際は、熱湯ではなく水またはぬるま湯を使用してください。
熱いお湯に入れると入れ歯が変形してしまう恐れがあります。洗浄後はしっかり流水ですすぎ、洗浄液が残らないようにしましょう。

入れ歯の正しい保管方法

入れ歯の正しい保管方法

入れ歯は、日々の食事や会話を支える大切なパートナーです。
しかし、取り扱いや保管方法を誤ると、変形・破損・紛失の原因になることがあります。
快適に長く使い続けるためには、毎日の保管方法にも少し注意が必要です。

乾燥させないことが大切です

入れ歯は、乾燥すると素材が変形したり、ひび割れが起こることがあります。
特にレジン(プラスチック)素材の入れ歯は水分を失うと膨張・収縮しやすく、お口に合わなくなる原因にもつながります。
入れ歯を外した後は、必ず専用のケースに水を入れて保管しましょう。
水の代わりにぬるま湯を使うことも可能ですが、熱湯は変形のリスクがあるため避けてください。

ティッシュや紙に包むのはNG

「少しの間だけだから」とティッシュやペーパータオルに包んで置いてしまう方も多いのですが、この方法は非常に危険です。

実際に、
1.家族がゴミと間違えて捨ててしまった
2.ペットが噛んで壊してしまった
3.誤って踏んで割ってしまった
といったトラブルがよく起こります。

入れ歯は一つひとつがオーダーメイドで作られた精密な医療装置です。
紛失・破損してしまうと再製作に時間と費用がかかってしまうため、使用しない時は必ず専用ケースに入れて保管することをおすすめします。

清潔に保つためのひと工夫

ケースの水は毎日取り替え、入れ歯本体も清潔な状態で保管するようにしましょう。
また、旅行や外出の際には携帯用ケースを利用すると便利です。乾燥や紛失を防げるだけでなく、衛生的にも安心です。

入れ歯に関するよくあるご質問(Q&A)

入れ歯に関するよくあるご質問

Q. 入れ歯はどうしても変色してしまうのでしょうか?

A.使用年数や食生活によって多少の変色は避けられない場合もありますが、近年では変色しにくい素材を使用した入れ歯もございます。 食事や喫煙などによる色素沈着を防ぐためにも、日々のお手入れや定期的なクリーニングが大切です。当院では、見た目の美しさを長く保てる入れ歯もご提案できますので、お気軽にご相談ください。

Q. 保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは何ですか?

A. 保険診療の入れ歯は、国が定めた素材や構造の範囲内で作製されるため、費用を抑えられる反面、装着感や見た目に制限があります。 一方、自費診療の入れ歯は、素材・設計・見た目の自由度が高く、より自然な噛み心地や審美性を追求できます。 ただし、使用する素材や技工工程が異なるため、治療費は保険診療より高額になります。 患者様のご希望やお口の状態を踏まえ、最適な方法をご提案いたします。

Q. 入れ歯はどのくらいの期間使えるのでしょうか?

A. 適切にお手入れを行い、定期的なメンテナンスを受けていただければ、入れ歯は長期間快適にご使用いただけます。 ただし、加齢や歯ぐき・骨の変化によってお口の形が変化することがあるため、その場合は調整や作り替えが必要になります。 「入れ歯が合わなくなった」「噛みにくくなった」と感じたら、早めのご相談をおすすめします。

Q. 入れ歯の装着時に感じる違和感はなくなりますか?

A. 入れ歯はご自身の歯とは異なるため、装着直後はどうしても異物感や違和感を覚えることがあります。 しかし、多くの方は使用を続けるうちにお口が慣れ、自然に話したり食事ができるようになります。 当院では、装着後の微調整やフォローを丁寧に行い、快適に使えるようサポートしています。

Q. 入れ歯の完成までにはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 入れ歯の種類や素材、設計内容によって異なりますが、おおよそ2〜4週間程度で完成するケースが一般的です。 一部の簡易的なタイプでは、1週間ほどで装着可能な場合もあります。 詳しい治療期間はお口の状態を拝見したうえでご案内いたします。

Q. 寝るときは入れ歯を外したほうが良いのでしょうか?

A. はい。就寝時は入れ歯を外して歯ぐきを休ませることをおすすめします。 付けっぱなしにしていると、歯ぐきへの圧力がかかり炎症の原因になることがあります。 また、外した入れ歯は乾燥しないように水または洗浄液に浸けて保管してください。

Q. 入れ歯を装着しているときに噛むと痛みを感じます。

A. 使い始めのうちは、入れ歯が歯ぐきになじむまで軽い痛みや違和感が出ることがあります。 通常は数日〜数週間で落ち着きますが、痛みが強い場合や長引く場合は、入れ歯が合っていない可能性があります。 自己判断で我慢せず、早めに調整にお越しください。

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