歯肉の溝にプラークが溜まり、歯ぐきに炎症が起きて歯周ポケットができた状態。
日本人の成人80%がかかってしまっているといわれる歯周病。
歯科医師としてなんとかできないものかと常に考えております。
患者様の多くは虫歯の方をよく気にかけていらっしゃいますが、実際歯を失う原因の多くは歯周病から来ています。
まずは少しでも歯周病になりにくくするための予防処置、そして、すでに歯周病にかかってしまっている状態を悪化させないための治療。
この2点を見据え、みらくる歯科クリニック川越ではチーム一丸となって、徹底的にこの病気と戦っていきたいと考えております。

歯周病の原因は?治療はどんなことをするの?など、わかりやすい漫画でご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌に感染し、歯ぐきが腫れたり、出血したり、最悪の場合には歯周組織が破壊されて歯が抜けてしまう病気です。歯肉炎、歯周炎とも呼ばれています。
歯垢(プラーク)は時間が経つと歯磨きでは取り除くことができない歯石になります。歯石自体は歯周病の原因ではありませんが、歯磨きでは除去できないため、周囲のプラークの除去を困難にします。
歯周病はその他の病気とも関連があることが認められていて、狭心症や心筋梗塞、糖尿病などの全身疾患に影響を及ぼします。

歯肉の溝にプラークが溜まり、歯ぐきに炎症が起きて歯周ポケットができた状態。
歯を支えている骨が溶けはじめた状態。歯ぐきが腫れ、歯磨きの際に出血が見られたり、冷たい水がしみたりします。
歯を支えている骨が半分程度失った状態。歯を指で押すとグラつくようになります。
歯を支えている骨が大きく失われ、すでに歯はぐらぐら。ポロリと歯が取れてしまうことも。

歯周病は日常生活の中でも気づけるサインがあります。
以下の項目に当てはまるものがないか、ぜひ一度ご確認ください。
☑︎歯磨きの時に出血する
☑︎歯ぐきが赤い・腫れぼったい
☑︎歯ぐきが下がって、歯が長く見えるようになった
☑︎歯ぐきから膿が出ることがある
☑︎口臭が気になる、または指摘された
☑︎噛んだ時に違和感・痛みがある
☑︎歯がしみやすくなった
☑︎歯が以前より揺れている気がする
☑︎歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
☑︎歯並びが以前と変わってきた気がする
☑︎歯と歯の間が広がった感じがする
ひとつでも当てはまる場合、軽度の歯周病を含め、何らかの炎症が始まっている可能性があります。
特に「出血」「口臭」「歯ぐきの腫れ」は、歯周病が進行している患者様に多く見られる初期サインです。早めの相談が、歯を守る最善の一歩です
歯周病は、進行すればするほど治療が難しくなります。しかし、初期の段階であれば、適切なケアと専門的なクリーニングで症状を抑えられる可能性が高くなります。「少し気になる」という段階で相談をいただくことが、将来の大きなメリットにつながります。

歯周病は「気づかないうちに進行する病気」と言われるほど、自覚症状が出にくい点が特徴です。埼玉県や川越市の調査でも、歯周病の予備群を含めると成人の多くが何らかの症状を持っているとされており、地域全体で予防意識を高めていくことが重要視されています。
歯周病は“歯ぐきだけの病気”ではなく、進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯を失う原因にもなります。
その根本にあるのが 細菌の感染と生活習慣によるリスクの蓄積です。
私たちのお口の中には、常に数百種類の細菌が存在しています。
そのすべてが悪さをするわけではありませんが、中でも 歯周病を引き起こす細菌(歯周病原細菌)が増えると、歯ぐきに炎症を起こし、徐々に歯を支える骨を壊していきます。
細菌が増えてしまう大きな原因は、歯磨きだけでは取り切れない歯垢(プラーク)が蓄積していくことにあります。
・歯と歯の間
・歯ぐきの境目
・奥歯の裏側
・歯並びが重なった部分
こうした細かい箇所にプラークが溜まると、細菌が繁殖しやすくなります。
やがてプラークは固まり、歯石となり、患者様ご自身の歯磨きでは除去できなくなります。
歯石は細菌の温床となるため、さらに炎症が進み、歯周ポケットが深くなるという悪循環が起こります。
歯周病は「細菌が原因」ですが、実はそれだけではありません。
生活習慣や全身の状態が、歯周病の発症や進行に大きく影響することが分かっています。
タバコは歯周病の最大のリスク要因と言われています。
喫煙により、
・歯ぐきの血流が悪くなる
・免疫力が低下し細菌と戦いにくくなる
・傷の治りが遅くなる
など、歯周病が進行しやすい口腔環境になります。
また、喫煙者は歯ぐきの出血が起こりにくい傾向があり、症状が隠れてしまうこともあります。
強いストレスが続くと、免疫機能が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。
また、ストレスによる歯ぎしり・食いしばりは歯ぐきや骨に負担をかけ、炎症が進みやすい状態をつくってしまいます。
糖尿病と歯周病はお互いを悪化させる「双方向の関係」があることが知られています。
血糖値が高いと感染症に対する抵抗力が落ち、歯周病が進行しやすくなります。
一方で、進行した歯周病は糖尿病のコントロールを難しくします。
「血糖値が気になって…」とご相談に来られる方が少なくありません。全身の状態と口腔内の健康は密接に繋がっているため、歯周病治療を通して全身疾患のリスクを減らすことにもつながります。
歯周病は、細菌だけでなく 生活習慣が重なることで発症・悪化する病気です。
だからこそ、みらくる歯科クリニックでは治療だけでなく、生活背景や全身の状態まで丁寧にお伺いし、無理のない予防プランをご提案しています。

歯周病は「お口の中だけの病気」と思われがちですが、実は全身の健康とも深く関わっています。細菌による炎症が長く続くことで、血管や全身の免疫機能に影響が及び、生活習慣病や妊娠中のトラブルなどを引き起こす可能性があることが分かってきました。
埼玉県川越市で歯周病治療を専門に行う当院では、医科と歯科が連携して口腔内環境改善を呼びかけるケースが増えており、特に高齢化や生活習慣の変化に伴って、全身疾患との関係が注目されています。
歯周病ともっとも強く関係している全身疾患のひとつが 糖尿病 です。
糖尿病になると、体の免疫力が低下し、細菌に対する抵抗力が弱まります。
その結果、歯周病が進行しやすくなります。
さらに、歯周病による炎症が全身に広がると、血糖値のコントロールを妨げる物質(炎症性サイトカイン)が増えるため、糖尿病を悪化させることもあります。
この「双方向の悪循環」が、医科・歯科の専門家から重要視されています。
川越・埼玉でも「糖尿病治療中で歯ぐきが腫れやすい」という患者様が増えており、歯周病治療が血糖コントロールに役立つケースも報告されています。
歯周病の炎症が続くと、細菌や炎症物質が血管の中に入り込む場合があります。
これが 動脈硬化 を進行させる要因のひとつと考えられています。
・血管の内側に炎症が起きやすくなる
・プラーク(血管内のかたまり)が形成されやすくなる
・心筋梗塞や脳梗塞のリスク増加につながり得る
医学的にも研究が進んでおり、歯周病と心血管疾患の関連性が数多く報告されています。
特に、高血圧や高コレステロール血症をお持ちの方は注意が必要です。
妊娠中の女性にとって歯周病は特に注意すべき疾患です。
妊娠によるホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなり、歯周病が進行しやすい環境になります。
さらには、歯周病による炎症物質が血液を通じて胎盤に影響し、早産・低体重児出産のリスクを高める可能性が指摘されています。
近年、全国的に歯周病対策の啓発が盛んに行われています。その背景には、以下の理由があります。
厚生労働省の調査では、成人の多くが歯周病の予備軍または何らかの症状を持っていることが分かっています。
「自覚がなくても進行している可能性が高い」という特徴が、啓発を進める大きな理由です。
近年の研究により、歯周病が単なる口腔疾患ではなく、多くの全身疾患に影響することが分かってきました。
そのため、医科・歯科連携の取り組みが全国的に広がり、歯周病検診を医療機関で勧める地域も増えています。
高齢化が進む中、「自分の歯で噛んで食べる」ことが健康寿命に大きく影響することが注目されています。
噛む力が弱まると、
・食事量が減る
・栄養状態が悪くなる
・認知機能低下にも影響する可能性
といった懸念があるため、歯周病予防は健康づくりの重要な柱になっています。
歯周病を予防・治療することは、単に歯を守るだけでなく、 糖尿病や心血管疾患、妊娠中のトラブル予防など、 全身の健康を大切にするための重要な習慣です。
みらくる歯科クリニック川越では、患者様の生活背景や全身状態にも配慮しながら、 お口の健康づくりをサポートしています。

歯周病治療において最も重要なのは、「今のお口の状態を正確に把握すること」です。
歯周病はゆっくり進行する病気で、初期段階では痛みや違和感がほとんどありません。
そのため、見た目や感覚だけでは判断できず、症状が進んでから気づく方も多くいらっしゃいます。
埼玉県川越市の歯周病を専門に行うみらくる歯科クリニック川越には、「気づいたら歯が揺れていた」「歯ぐきが下がってきた」というご相談は珍しくありません。
歯周病は進行度によって治療方法が大きく変わるため、初診時にしっかりとした検査を行うことが、治療の成功に直結します。
患者様の不安を少しでも減らせるよう、丁寧で分かりやすい説明と正確な検査を大切にしています。
歯周病の状態を知るために必要なのは、「目で見える部分」と「見えない部分」 のどちらも正確に把握することです。
そのため、当院では以下の検査を行い、歯ぐきや骨の状態を多角的に確認しています。
歯周病を診断する上で欠かせない検査のひとつです。
歯と歯ぐきの境目の“溝(ポケット)”の深さを専用器具で測定し、
歯ぐきの炎症や腫れの程度、進行段階を細かく確認します。
・健康な歯ぐき:1〜3mm
・軽度歯周病:4mm前後
・中等度〜重度:5〜7mm以上
ポケットが深いほど、細菌が溜まりやすい環境になっていることを示します。
「検査は痛いのでは?」というご不安もよく伺いますが、通常は大きな痛みを伴うものではなく、数分で終わりますのでご安心ください。
歯周病は歯ぐきだけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)が溶ける病気です。
レントゲンを撮影することで、肉眼では見えない骨の状態を確認できます。
・骨の減り方
・進行範囲
・歯の根のトラブル
・歯石の付着
これらを正確に把握することで、治療の必要性や進行スピードが明確になります。
進行した歯周病、インプラント治療の検討が必要なケース、また骨の形態をより立体的に確認したい場合にはCT撮影を行います。
CTは骨の厚みや形状、歯根の位置などを3Dで把握できるため、歯周外科治療や再生治療の際にとても重要な情報になります。
検査結果をただお伝えするだけでは、患者様にとっては分かりづらい場合があります。 そこで、当院では “見える化” を重視した説明 を行っています。
・歯周ポケットの状態を図で示す
・レントゲン画像を一緒に見ながらポイントを解説
・現状と理想の状態を比較して説明
・治療の必要性と進むペースを丁寧に説明
こうしたステップを踏むことで、「今どのような状態で、どんな治療が必要なのか」 を患者様自身がしっかり理解できるようにしています。
治療計画についても、
・現在の状態
・必要な治療内容
・期間の目安
・メインテナンスの重要性
などを分かりやすくお伝えし、患者様と一緒にゴールを共有しながら進めていきます。
歯周病は、正しい検査なくして適切な治療を行うことはできません。
「どんな状態なのか不安」「他院で進行と言われた」など、どんな些細な心配でも構いませんのでお気軽にご相談ください。

歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)までもが大きく失われてしまいます。
この状態がいわゆる 「重度歯周病」 と呼ばれ、歯がグラグラしたり、膿が出たり、強い口臭が現れたりと、日常生活に影響を及ぼすケースも少なくありません。
しかし、重度に進行したからといって、すぐに歯を諦める必要はありません。
適切な診断と治療を行うことで、可能な限り歯を残せる場合があります。
埼玉県川越市で歯周病治療を専門に行う、みらくる歯科クリニック川越では、歯周外科治療や再生療法を含む重度歯周病への治療にも対応しております。
重度歯周病では、歯周ポケットが深くなり、通常のクリーニングでは届かない場所に細菌や歯石が入り込みます。
これらを徹底して除去するために行うのが、歯周外科治療(フラップ手術)です。
フラップ手術は、歯ぐきを丁寧に開いて、
・歯根にこびりついた歯石
・深部に入り込んだ細菌
・炎症を起こした組織
を直接確認しながら除去する治療です。
通常のスケーリング・SRP(根面清掃)では届かない部分までしっかり処置できるため、重度の歯周病でも、歯を残せる可能性が高まることが特徴です。
1. 表面麻酔・局所麻酔で痛みを最小限に
2. 歯ぐきをそっと開く
3. 深い部分の歯石や炎症組織を徹底的に取り除く
4. 必要に応じて歯根の表面を滑らかにする
5. 歯ぐきを戻して縫合する
術後は、痛みや腫れが出る場合がありますが、ご自宅でのケアやお薬で落ち着いていくケースがほとんどです。
・何度クリーニングしても症状が改善しない
・歯周ポケットが深く、細菌が取り切れない
・骨の吸収が進行している
こういったケースでは、フラップ手術が治療の選択肢となることがあります。
重度歯周病では、歯を支える骨や組織が大きく失われてしまうため、「治療をしても歯が長持ちするのか不安」と感じる患者様もいらっしゃいます。
そのような場合に検討されるのが 歯周組織再生法です。
これは、失われた骨や歯ぐきの組織の回復を促す治療で、将来の歯の安定性を向上させる可能性があります。
特殊な再生材料(代表的なものにエムドゲインなど)を使用し、歯を支える組織が再び形成される環境を整える治療です。
・骨の形状に改善が見込める部分がある
・歯を抜かずに残せる可能性がある
・骨が垂直的に失われている部位がある
すべての症例で効果が出るわけではありませんが、適応をしっかり見極めることで、歯周病で弱った歯の安定性が高まることがあります。
・歯を支える土台(骨)が回復する可能性がある
・歯の揺れの軽減が期待できる
・将来的に歯を長く残しやすくなる
重度歯周病であっても、骨の状態や炎症の度合いによっては、再生療法が大きな助けになるケースがあります。
みらくる歯科クリニック川越では、歯科医師だけでなく担当の歯科衛生士と歯科助手等、全員であなたのお口の中を一元管理し、歯周病を一緒に治していきます。
歯周病の原因は「歯周病菌」と「噛み合わせ」なので、歯科衛生士による徹底的なクリーニングと歯科医師による噛み合わせ治療の2つが治療の基本となります。どちらが欠けてもいけません。歯科衛生士と歯科医師がガシッと四つに組んで、根本的な解決となるよう治療にあたります。

個室のケア専用ユニットで問診をします。その後、レントゲンをとり、歯周ポケットの深さを計り、現在の歯周病の状態を把握します。また、患者様の歯磨きの磨き残しを調べたり、必要があれば歯周病菌の有無を調べるため、細菌培養検査もしたりします。加えて希望者には、内科的なアプローチの歯周病治療もご提案します。


検査結果をふまえ、状況を丁寧に説明し、いよいよ歯周病治療に入っていきます。当院では最新の歯周病対策機器を導入しているので、昔から痛みの強かった歯石取りはほとんど痛くないようになりました。さらに歯石取りに使う水を薬液に変えることで、効果はさらに高まります。また非常に細かい粒子を吹き付ける「エアーフロー」は圧倒的な爽快感をもたらし、かつ歯の表面が非常にきれいになります。

歯科衛生士による基本治療が終わったら、院長の登場です。歯茎の状態のチェックはもちろん、それ以外でも噛み合わせのチェックや、必要あれば外科処置を行います。麻酔後に歯肉を切開、歯根が見える状態にしてから取れていなかった歯石を徹底的に取り除きます。ここでも、可能な限り痛くない治療を施します。

まずは現状の把握です。歯周病の原因は千差万別なので、治療していく前にしっかりと検査を行います。具体的には、歯周ポケット診査やレントゲン撮影、口腔内写真撮影等を行います。また、希望者にはご自身のお口の中にいる歯周病菌を知るために、細菌培養検査も行っています。このような検査を踏まえて、1人1人に適した治療計画を立てます。

歯周病はプラークの存在により引き起こされます。プラークとは、例えば歯ブラシが不十分だったりして磨き残してしまったが故に、歯の表面にくっ付いたネバネバした物質のことを言います。そして、プラークが固くなったものが歯石といいます。これらの中にいる細菌によって歯肉が炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしたりします。このようなプラークや歯石を取り除くのが最初の治療です。専用の器具を用い、綺麗に取り除いていきます。

中等度~重度の歯周炎の場合、歯が動揺していたり、歯石が歯ぐきの奥深いところにまで存在しています。
このような場合は、上記の徹底的なクリーニングの他に、飲み薬を使った歯周病内科治療や、歯ぐきの整形を行う歯周病外科治療が必要となります。
また必要があればお口の中からプラークを採取し、それを培養検査して歯周病菌の有無を調べます。
もし歯周病菌が検出された場合は、抗生物質を服用してもらいます。
そして、必要あれば麻酔をしてから歯肉の切開をし、歯と歯肉の間に溜まっていた歯石や歯垢(プラーク)を徹底的に除去します。

口の中にはたくさんの口腔常在菌がいます。その中で悪玉菌をなくし善玉菌で満たしてあげることが重要になってきます。歯ブラシの届かないところは歯垢が溜まり、やがて歯石に変わり、悪玉菌が繁殖しだすので、3ヶ月以内にまた歯科衛生士によるクリーニングが必要となります。また、ご自身での取り組みも大変重要です。なので、正しく歯ブラシができるよう、丁寧にブラッシングの方法を指導させていただきます。再発防止には患者様自身による歯垢(プラーク)のコントロールだけでなく、定期的に歯科医師や歯科衛生士による検診や治療を受け、歯をメインテナンスすることが重要です。



| 治療名 | 歯石除去、歯ブラシ指導 |
|---|---|
| 患者さま | 30代・男性 |
| 執刀医 | Dr.高橋 |
| 治療内容 | 歯石除去と歯ブラシ指導 |
| 治療期間 | 3ヶ月 |
| 費用 | 保健範囲内 |
| リスク | 治療後の疼痛と知覚過敏。 |

歯周病が進行すると、歯を支える骨が大きく失われ、やむを得ず歯を抜く必要が出てくる場合があります。
「抜歯になったらどうすればいいのか」「その後、噛めるようになるのか」
と不安を感じる患者様は多く、実際、川越・埼玉でも同じお悩みで来院される方が増えています。
現在では、失った歯の機能回復として インプラント治療が治療選択肢のひとつとして広く知られています。
歯周病が重度まで進行すると、歯の揺れが大きくなり、「この歯はもう残せません」と診断せざるを得ないことがあります。
その場合、失った歯をどのように補うかは、今後の生活の質を左右する大切な選択になります。
インプラントは、失った歯の根の代わりに人工の土台を骨に固定し、その上に人工の歯を取り付ける治療です。
・自然に近い噛み心地
・周囲の歯に負担をかけない
・見た目が自然で違和感が少ない
といった特徴があり、川越・埼玉でも選ばれる方が増えています。
両隣の歯を削って支えにし、連結した人工歯で補う方法です。
ただし、健康な歯を削る必要があり、将来的な負担が残ることがあります。
部分入れ歯・総入れ歯など、比較的負担が少なく作れる選択肢です。
ただし、「噛みにくい」「外れやすい」などのデメリットを感じる方もいらっしゃいます。
歯周病で歯を失った場合、失われた骨の量や口腔内の炎症の有無をしっかり見極める必要があり、患者様ごとに最適な選択肢は異なります。
歯周病が原因で歯を失った場合、インプラント治療を成功に導くためには「歯周病のコントロール」が何よりも重要です。
歯周病は細菌による感染症であるため、炎症が残ったままインプラントを埋入すると、その細菌がインプラント周囲に影響を及ぼし、インプラント周囲炎(インプラントが歯周病のように炎症を起こす状態)を引き起こす可能性があります。
これにより、
・インプラントが安定しない
・骨が減る
・最悪の場合、インプラントを失う
というリスクが高まります。
みらくる歯科クリニック川越では、インプラント治療を希望される患者様に対して、まず歯周病の状態を精密に確認し、炎症の改善が見られるまでしっかり治療・管理を行います。
・歯ぐきの腫れの改善
・歯周ポケットの安定
・プラークコントロールの確立
・骨の状態の把握
これらを丁寧に整えたうえで、初めてインプラント治療を検討します。
インプラント治療は、治療して終わりではありません。
特に歯周病を経験した患者様は、他の方と比べて炎症が再発しやすい傾向があるため、治療後の管理が治療成功の大きな鍵になります。
・定期的な歯周ポケット検査
・インプラント周囲のクリーニング
・噛み合わせのチェック
・CTによる骨の状態の確認
これらを継続的に行い、「悪くなる前に気づく」ことで、治療のやり直しを防ぐことができます。
歯周病の経験がある患者様は、もともと炎症が起こりやすい環境があるため、インプラント周囲炎のリスクも高くなります。

インプラント治療は、失った歯の機能を自然に近い状態で回復できる治療として、川越・埼玉エリアでも多くの患者様に選ばれています。
噛み心地がよく、見た目も自然で、周囲の歯に負担をかけない点から「自分の歯のように使える」と感じる方も多い治療法です。
しかし、インプラントは「虫歯にならない」という大きなメリットがある一方で、歯周病に似た症状がインプラントの周囲に起こることがあるという点を知っておくことがとても重要です。
その症状が 「インプラント歯周炎(インプラント周囲炎)」です。
インプラント歯周炎とは、インプラントの周囲に細菌感染が起こり、歯ぐきの炎症や、インプラントを支えている骨が溶けてしまう状態をいいます。
天然の歯に起こる歯周病と同じように、炎症が進行してしまうと、
・インプラントがぐらつく
・噛んだ時に痛みが出る
・膿が出る
・口臭が強くなる
といった症状が現れ、最終的にはインプラントを失ってしまう可能性もあります。
せっかく治療したインプラントを長持ちさせるためには、インプラント歯周炎の予防と早期発見・早期治療が欠かせません。
インプラントは人工物ですが、周囲の歯ぐきや骨は天然の組織です。
そのため、プラーク(細菌のかたまり)が溜まると、天然歯と同じように炎症が起こります。
特に以下のような場合、リスクが高まることが知られています。
埼玉県川越市で歯周病治療を専門に行う当院は患者数も多く「歯周病が原因で歯を失った方」は、インプラント歯周炎のリスクが一般的に高いと言われています。
これは、歯周病菌に対して炎症が起こりやすい体質・環境があるためです。
インプラントは人工物であるため、「磨かなくても大丈夫」と思われがちですが、天然歯以上に丁寧なケアが必要です。
ご自宅のケアが不十分な場合や、歯科医院での定期クリーニングを受けていない場合、細菌が増えやすい環境になり、炎症が進行してしまうことがあります。
喫煙は、歯周病と同様にインプラント歯周炎のリスクを大きく高めます。
血流が悪くなることで、歯ぐきの治癒が遅れ、炎症が広がりやすくなります。
インプラントに過度な力がかかると、周囲の骨に負担がかかり、炎症が進行する原因になることがあります。
みらくる歯科クリニック川越では、インプラント治療後にインプラントを長く快適に使い続けていただくためのメインテナンスを非常に大切にしています。
インプラント歯周炎を予防するために重要なのは、次の3つです。
インプラント周囲は天然歯と歯ぐきの“境目”がやや複雑なため、
汚れが溜まりやすい傾向があります。
・歯ブラシ
・フロス
・歯間ブラシ
これらを適切に使い分けることが必須になります。
インプラントは「治療が終わったら終わり」ではなく、その後のメインテナンスこそが寿命を左右します。
・インプラント周囲のクリーニング
・歯周ポケット検査
・噛み合わせのチェック
・CT・レントゲンで骨の状態を確認
これらを定期的に行うことで、炎症の“芽”を早い段階で見つけることができます。
特に歯周病が原因で歯を失った場合、インプラント治療前に歯周病の炎症をしっかり改善しておくことが必須です。
適切に歯周病治療が行われていない状態でインプラントを入れると、インプラント歯周炎のリスクは大きく高まります。
インプラント歯周炎は、早めに気づけば治療が可能な場合が多く、適切に予防できれば避けられるケースがほとんどです。
川越・埼玉でインプラント治療を受けた方、
インプラント周囲の腫れや違和感が気になる方、
歯周病が心配な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
みらくる歯科クリニック川越では、各分野の専門知識を備えた歯科医師が監修し、ホームページを通じて信頼できる医療情報の提供に努めます。また、川越市川越駅の歯医者・歯科として安心して治療を受けていただけるよう、正確な情報発信に努めています。